植物の輸出は相手国の要求により可否が決まるため
一覧にあげたものだけでは不十分な場合もありますので、
製品としての畳やいぐさ等の輸出の際には、当店で確認を致します。
”輸出検疫要求”の有無と輸入出来るかどうかは、イコールではありません。
ほとんどの国には、イグサは輸出可能です。
検疫検査が必要な場合でも、手続き、検査代行は全て当店で行いますので、ご安心ください。
以下の国には、日本と貿易協定を締結している国が多数あります。
それはEPA,FTA,TPPと言われているものです。
これらの協定を利用することにより、関税率を引き下げたり、ゼロにすることが可能です。
そのためには、まず畳の関税コード(HS code)を確定することが重要になります。
日本国内では、4601.29や4602.19ですが、各国が使用しているHS code表が何年度版なのかによって、
コードは変わります。
お客様ご自身で、在住国の税関に確認していただくことになります。
また、EPA,FTA,TPPは申告制度になっていますので、輸入者様が在住国の税関に申請することが必要になります。
輸出者(当店)では、原産を証明する書類を作成します。
多少、面倒な作業ですが、関税率が20%からゼロにすることができる場合もございますので、是非ご利用ください。
ご利用の際には、ご発注時にお知らせください。
ヨーロッパ諸国(EU)
基本的に”イ草・わら畳”を日本から輸出可能です。
勿論、”イ草・ファイバーボード畳”も輸出可能です。
日EU EPAを適用した場合、関税率は3.7%からFreeになります。
アメリカ合衆国
表面素材のイ草に関しては規制がありませんので、
イ草+ファイバーボード畳は問題なく送ることができます。
(2013年1月31日、横浜植物防疫所にて確認済み)
内部素材のわら素材(わら床)に対して、
アメリカ農務省の動植物防疫機関発行の許可書が必要です。
許可証のコピーを弊店に送信してください。許可証に記載されている検査を
東京植物防疫所で受けます。検査代行費用は、21,000円です。
表面のイ草は問題なく輸出できます。
また許可書が無くても”イ草・ファイバーボード畳”は輸出できます。
中国
わら素材(わら床)は禁止品になっていますので輸出不可能です。
イ草に対しては、検査品目になっていますので、日本税関での検査が必要です。
ファイバーボードに対しても検疫要求があります
検査をして送ることができる畳は、イ草・和紙表・ファイバーボード畳。
検査無しで送ることが出来る畳は、和紙・スタイロフォーム畳。
検査代行費用は、21,000円です。
輸入者様が輸入者登録業者である必要があります。
通常の個人様に輸出することができません。
HS codeが4601.29,4602.19の場合は、検疫検査と原産地証明書が必要です。
HS codeが6307.90の場合は、検査と原産地証明書は不要です。
HScode 6307,90の畳は、畳表に和紙素材、合成素材を使用します。
畳床には、スタイロフォームだけを使用します。ファイバーボードは使用しません。
香港
わら素材、表面のイ草、共に問題ありません。
ファイバーボード床材畳も輸出できます。
送ることが出来る畳:
イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳、わら畳
台湾
表面のイに対して、検査が必要です。
ファイバーボードに対しては、検査不要です。
検査なしに輸出できる畳
和紙・ファイバーボード畳 。検査代行費用は、21,000円です。
タイ
わら素材(わら床)は禁止品になっていますので輸出不可能です。
イ草に対しては、検査は不要です。
EPAを適用することにより、関税率20%がFreeになります。
送ることが出来る畳は、イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳
オーストラリア
わら素材(わら床)は禁止品です。
イ草は送ることが出来ますが、安全な敷物でであることを証明する必要があります。当店で英文の証明書を発行します。
輸入許可証は必要ありませんが、衛生証明書などを当店で発行します。Manufacturers Declaration , Packing Declaration.
EPA,TPPを適用しなくても、関税率はFreeです。
木製建具などを畳と一緒に送付する場合は、燻蒸証明書が必要になる場合がございます。
その場合、弊店ではご用意できない場合がありますので、お客様ご自身で、お手配いただくこともございます。
畳に対する熱処理証明証が必要になる場合がありますが、その場合は当店で用意いたします。
送ることができる畳は、イ草・ファイバーボード畳と和紙・ファイバーボード畳
マレーシア
わら素材(わら床)は輸入禁止品です。
表面のイ草は検査対象品です。(すべての乾燥植物由来製品)
輸入される方はマレーシアで輸入許可証を取得してください。
許可証に記載されている検査を日本で行います。
EPAを利用することで、関税率20%がfreeになります。
梱包した状態で、東京植物検疫所で検査を受け、証明書を発行してもらいます。
検査代行費用は、21,000円です。
送ることが出来る畳は、イ草・ファイバーボード畳と和紙・ファイバーボード畳
検査なしで送ることが出来る畳は、和紙・ファイバーボード畳
インドネシア
わら素材(わら床)、ファイバーボード、イ草ともに検査対象です。
植物由来製品には例外無く検査が必要のようです。
申告金額がUSD1500以上の場合は、輸入許可証が必要です。
必ず、インドネシア税関に確認してください。
梱包した状態で、東京植物検疫所で検査を受け、証明書を発行してもらいます。
検査代行費用は、21,000円です。
マレーシア同様EPAの特恵関税を申請できます
検査なしで送ることが出来る畳は、セキスイミグサ+スタイロフォーム畳
ドバイ
表面のイ草、内部のわら素材(わら床)に対して検査不要です。
しかし、内部素材(床材)はファイバーボード床材をお勧めします。 関税率は5%です。
他に必要な書類は、原産地証明書((メーカー名記載と非イスラエル宣誓)
メキシコ
イ草は検査対象、わらは禁止品もしくは検査対象
イ草の検査は日本で受け、その証明書をメキシコに送ります。
さらにメキシコ税関で再度検査になります。その費用は、お客様に請求されます。
TPP11を利用することで、関税率15%がfreeになります。
送ることが出来る畳は、イ草・ファイバーボード畳と和紙・ファイバーボード畳
検査なしで送ることが出来る畳は、和紙・ファイバーボード畳
シリア
検疫情報が日本にありません。
現地の税関などでご確認下さい
ベトナム
イ草、わら共に日本国内で検査が必要です。
輸入許可書が必要な可能性があります。
荷受人様は現地の税関に確認してください。
TPP11を利用することで、関税率を20%からゼロにできます。
検査なしで送ることが出来る畳は、和紙・ファイバーボード畳
アルゼンチン
イ草は検査対象です。証明書を添付する必要があります。
アルゼンチン政府の許可書が必要になる可能性も有ります
ワラに関しては、禁止品の可能性もあります。
送ることが出来る畳は、イ草・ファイバーボード畳と和紙・ファイバーボード畳
検査なしで送ることが出来る畳は、和紙・ファイバーボード畳
韓国
イ草、ワラ共にOKですが、
検疫検査を日本で受けて、証明書を取得します。
輸送費を調査する場合、
畳の金額が確定しないと見積もりができない場合があります。
トルコ
ワラは禁止品
イ草に対する検査は不要です >
現在、日本はトルコとEPAを協議中です。
ノルウェー
EU非加盟ですが、EUの情報と同じです。
わら、イ草共にOKです。
カナダ
イ草、ワラ共にOKです。 TPP11が適用できます。
モロッコ
輸入者様が輸入許可書をモロッコで取得する必要があります。
輸出者(当店)は原産地証明を取得します。
基本的に、イ草、ワラともにOKです。
スロベニア
EU加盟国ですので、ワラ畳など、あらゆる畳が輸入可能です。 日EU EPAを利用できます。
チリ
基本的には輸入OKですが、チリ税関の判断で許可書や日本での検査が必要に TPP11が適用できます。
なる可能性があります。
ニュージーランド
イ草・ファイバーボード畳は輸入可能です。
日本国内での検査は不要ですが、 ニュージーランド税関にバイオセキュリティーチャージなるものが課税されて、
ニュージーランド税関でかなり厳しいチェックをされます。
ただし、弊店発行のCertificate of Treatmentが必要です。
ロシア
ロシア税関等で許可書が必要です(イ草・ファイバーボード畳)
さらに、日本国内で検査必要になる可能性があります。
和紙・ファイバーボード畳は問題なく輸入可能です 検査代行費用は、21,000円です
サウジアラビア
畳を送る場合は、原産国証明書(非イスラエル宣言付き)が必要です。 畳に対しての検査要求はありません。
これらの書類はすべて当店で作成します。 検査代行費用は、21,000円です
ウクライナ
イ草の畳、わらの畳に関しては、ウクライナ政府の輸入許可書が必要です。
許可書に記載されている情報に基づき、日本国内で検査をします。
和紙・ファイバー畳は輸入許可書無しで送ることができます。
ベラルース
イ草、藁の畳に対しては、ベラルース政府の輸入許可書が必要です。
その許可書に記載されている検査を東京植物防疫所で受けます。
検査証明書を添付して輸出します。
和紙/ファイバー畳は検査なしに送ることができます。 検査代行費用は、21,000円です
リトアニア
イ草、藁共に、EUと同じで、問題なく輸入できます。
フィリピン
ワラ床材は禁止品です。
表面のイグサは輸入できますが、日本国内で検査が必要ですが、
フィリピンで輸入許可書を取得する必要はありません。 検査代行費用は、21,000円です
EPAを利用することで、関税率15%がゼロになります
検査なしで送ることができる畳:和紙・ファイバーボード畳
インド
ワラ床材、イ草表ともに輸入許可証が必要です。
インド税関で確認してください。
輸入許可証に記載されている検査を日本国内で行います。 検査代行費用は、21,000円です
EPAを利用することで、関税率が2019が1.8% , 2020が0.9% , 2021がFreeになります。
輸入者様がGST証明書とIECを取得していないと,荷受不可です。
Please note we do not accept the cargo if customer don’t have Importer licence and GST certificate
輸入者様側でどこか代理輸入会社を用立てられれば可能かと思われます。
シンガポール
わら素材、表面のイ草、共に問題ありません。
ファイバーボード床材畳も輸出できます。 シンガポールでは、EPAを利用しなくても関税はFreeです。
送ることが出来る畳:
イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳、わら畳
アゼルバイジャン
輸入許可証が必要です。
荷受人様はアゼルバイジャン税関で輸入許可証を申請してください。
輸入許可証に記載されている項目を、日本国内で検査します。
検査後、証明書が発行されます。発行後、2週間以内に、日本から輸出することになります。
カンボジア
輸入許可証が不要です。
カンボジア国の植物防疫のネガティブリストにはtatamiは記載されてません
この情報は、Jetroで確認済みです。
アセアンEPAを利用した場合、関税率35%が2019、2020が15%,2021,2022が10%,
2023,2024,2025が5%,2026からFreeです。
乾燥した植物ですが、製品として加工されている畳は規制外となります。
但し、稲ワラは禁止品のようですので、送ることができる畳は以下の通りです。
イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳、ビニール・ファイバーボード畳
イスラエル
輸入許可書は不要です。イグサ、藁に対しては植物検疫検査が必要です。
検査なしで送ることができる畳は以下の通りです。
イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳、ビニール・ファイバーボード畳
ブラジル
天然イグサに対しては、検査不要です。
稲わらに対しては、日本国内で検査が必要です。もしくは禁止品です。
木質ボードは検査不要です。
検査無しで、送ることができる畳は以下の通りです。
イ草・ファイバーボード畳、和紙・ファイバーボード畳、ビニール・ファイバーボード畳
ブラジルでの畳に対する関税率は、申告価格に対して9.6%です。 そのほかの税金は、ICMSが18% , PIC_Pasep_Confisが11.75%です。
イグサはほとんどの国で、輸入可能ですが、
税関職員の個人的な見解などで廃棄または倉庫保管になる場合
もございますので、検疫の確認は、必ず当店で行います。
英文の品質証明等をお渡しします。
原産地証明書は東京商工会議所で取得します。
以上の情報は2022年10月現在のものです。
東京税関、植物防疫所、現地での確認、
に問い合わせて、確認を取った情報です。
以下の国別表の情報は若干古いものです。
検疫情報は必ず当店で毎回確認します。
ページトップへ
|